エニアグラム タイプ5とタイプ9の違い
これは非常に誤認が発生しやすい組み合わせです。
ただし、タイプ9が「自分はタイプ5ではないか」と誤認することの方が圧倒的に多いです(逆はあまりありません)。
高学歴であったり、思考力に自信があるタイプ9の場合、特に「自分はタイプ5だ」と思い込みやすい傾向があります。また男性のタイプ9も、自分のことをタイプ5ではないかと思う傾向があります(女性のタイプ9は、タイプ5よりもタイプ2だと思い込んでしまうことが多いです)。
タイプ5は誤認されることが非常に多いタイプです(実際は別のタイプなのに、「タイプ5ではないか」と思いこまれやすいタイプです)。「考え事をよくするから」「一人でいるのが好きだから」というだけでは、タイプ5であるという判断材料にはなりません。どういう考え事をするのか、なぜ一人でいるのが好きなのか(そもそも本当に好きなのか)といった動機を探る必要があります。
次のような特徴を持つため、健全度レベルが平均的なタイプ9は、特にタイプを特定するのが難しいタイプです。
- 周囲に染まりやすく、自意識が希薄。
- 心の平穏を脅かすものや、不安を感じるものは全て見て見ぬふりをする。
- 自分を直視するよりも、自分の慰めになる様な考えを持ちたがる。
自分のタイプがわかる前に、「全部のタイプにあてはまるような気がする」「タイプ5っぽい気がする(タイプ2っぽい気がする)」と思うと、それ以上深く追求することなくエニアグラム自体への興味をなくすことも多いです。
タイプ概要
| タイプ5 | タイプ9
---|---|---
囚われ | ためこみ | 怠惰
根源的恐れ | 無力で役立たずであること
無能なせいで圧倒されること | 喪失と分離
消滅させられること
根源的欲求 | 有能であること | 内面の安定
心の平和の維持
超自我の声 | 何かに熟達したら大丈夫だ | まわりの人が大丈夫なら、
自分も大丈夫だ
共通点
タイプ5とタイプ9は下記の点が共通しています。
- 遊離型
- 高い知性
相違点
タイプ5とタイプ9は下記の点が異なっています。
| タイプ5 | タイプ9 |
|---|---|
| 気が強い | 穏やか、のんびりしている |
| 議論好き | 議論嫌い(特に親しい人との議論が苦手) |
| 反抗的、拒絶的 | 受容的で融通が利く |
| 他人の影響を非常に受けにくい | 他人の影響を非常に受けやすい |
| 人を疑う | すぐ人を信じてしまう |
| 仕事中かどうかに関わらず過集中 | 仕事中は集中力があっても、オフでは注意散漫 |
| 理論家 | 空想家 |
| ニヒリスト | 夢想家 |
| 悲観主義 | 楽観主義 |
| 話が難解 | 話がわかりやすい |
| 問題の原因を無限に追求する(問題を推測し、その問題が引き起こした問題を推測し、さらにその問題を推測する等)様々なパターンを比較する | 問題に対して理想主義的な解決策を思い浮かべる(綺麗事や実現不可能な場合も多い) |
| 物語を書いたらバッドエンド(または明確なバッドエンドではないがハッピーエンドでもない結末) | 物語を書いたらハッピーエンド |
| 複雑化する | 単純化する |
| 煽られ耐性が低く、すぐ反論したくなる | スルースキルが高く、自分の判断をはっきり示さない |
| 他人が自分を批判しているという妄想に囚われやすい | 嫌な現実を直視せず、空想の世界に逃げがち |
| アイデアを理論的に追求し、実現するための方法を考える | アイデアを空想的に追求し、ファンタジーを創作する |
| 不安を抱えている | 不安に気づかないふりをする |
| 現実は脅威と困難で満ちているように見えてしまう | 現実を再解釈して「現実は快適で、無害で、容易だ」と認識しようとする |
| 世界に圧倒される恐怖に立ち向かうために、知識で武装する | 世界に安らぎを感じる |
ユングのタイプ論との関係
ドン・リチャード・リソ、ラス・ハドソンの著書「Personality Types: Using the Enneagram for Self-Discovery」のTable 14.2. The Jungian Correlationsでは、タイプ5は内向的思考 に、タイプ9は内向的感覚 に近いとされています。
参考: