ソシオニクスとは

ソシオニクスの入門案内(サイトの案内文。本文の記事は原典の訳)
案内:ソシオニクスとは ・ MBTI との違い ・ 相性の調べ方 ・ 診断の方法

ソシオニクス(socionics)は、1970年代にリトアニアの研究者アウシュラ・アウグスティナヴィチュウテが、ユングの心理学的類型とケンピンスキーの「情報代謝」の考えを組み合わせて作った性格類型論です。人を16の「情報代謝型(TIM)」に分け、さらに型どうしの関係(タイプ関係)を16種に整理して記述する点が、他の16タイプ類型との大きな違いです。主にロシア語圏で発展し、英語圏には2000年代に広まりました。このページは、本サイトに収めた原典訳(719本)をどこから読めばよいかの案内です。

成り立ちと歴史

ソシオニクスは1970年代後半、ヴィリニュスのアウグスティナヴィチュウテ(Aušra Augustinavičiūtė)が、ユング『心理学的類型』の8つの心理機能と、精神科医ケンピンスキーの「情報代謝」の概念を結びつけたところから始まりました。彼女の論文『ソシオン』『双対性の理論』が出発点で、1990年代にはキエフの国際ソシオニクス研究所(ブカロフ)や、グレンコの人文ソシオニクス学派など複数の学派に分かれて発展しています。英語圏では Wikisocion などの共同編集サイトが入口になりました。

原典を読む:ソシオニクス入門 / ソシオニクス 情報代謝 / ソシオニクス ユング的基礎 / ソシオン(書籍)1(by A. Augusta)

8つの情報要素

人が受け取り、処理する情報を8つの側面に分けたものが情報要素です。直観・感覚・論理(思考)・倫理(感情)の4つに、それぞれ外向(Ne Se Te Fe)と内向(Ni Si Ti Fi)があります。日本語の訳語は媒体によって揺れがあり、本サイトの案内では「外向直観」などの表記を使い、記事本文の表記とは用語対照表で結んでいます。

原典を読む:ソシオニクス 情報要素と語彙 / ソシオニクス 情報要素 / ソシオニクスまとめ / ソシオニクス 情報要素(by A. Augusta)

モデルA(8つの機能)

モデルAは、8つの情報要素が1人の中でどの位置を占めるかを表す枠組みです。位置は8つ(主導・創造・規範・脆弱・暗示・動員・無視・証明)で、自我・超自我・超イド・イドの4ブロックに2つずつ入ります。主導機能が最も強く自信のある情報処理、脆弱機能が最も苦手な領域、暗示機能が相手に補ってほしい領域、という読み方をします。各位置には1〜4の「次元」があり、機能の強さの目安になります。

原典を読む:ソシオニクス モデルA / ソシオニクス 機能(モデルAの8つの位置) / ソシオニクス 機能の次元 / 1次元性機能の特徴とタイピング時の注意点

16タイプ

主導機能と創造機能の組み合わせで16の型が決まります。本サイトでは ILE・SEI のような3文字コードで表記し、括弧内に ENTp のような4文字コードを添えます。4文字の末尾の j/p は合理型・非合理型を表すソシオニクス独自のもので、内向型では MBTI の J/P と一致しません。各型のページには、モデルA、Wikisocion の概要、グレンコ・フィラトワ・ストラティエフスカヤら著者別の型記述、サブタイプ、16の関係をまとめています。

タイプ関係(相性)

ソシオニクスの中核は、2つの型の間で情報がどう流れるかを記述した16種のタイプ関係です。双対・活性化・鏡像・同一のように同じクアドラ内の関係から、衝突・超自我のように価値観が逆の関係まであり、監督と要求の2つは向きのある非対称な関係です。日常語の「相性」として読まれることが多いので、相性(タイプ関係)の調べ方に手順をまとめました。

原典を読む:双対関係 / ソシオニクス タイプ関係の快適度

クアドラ

16型は、価値を置く情報要素を共有する4型ずつの集まり「クアドラ」(アルファ・ベータ・ガンマ・デルタ)に分かれます。同じクアドラの型どうしは双対・活性化・鏡像・同一の関係にあり、雰囲気や会話の好みが近いとされます。

原典を読む:ソシオニクス アルファ・クアドラとは(ILE, SEI, ESE, LII) / ソシオニクス ベータ・クアドラとは(EIE, LSI, SLE, IEI) / ソシオニクス ガンマ・クアドラとは(SEE, ILI, LIE, ESI) / ソシオニクス デルタ・クアドラとは(LSE, EII, IEE, SLI)

MBTI との違い

どちらもユング由来の16タイプ体系ですが、機能モデル(4機能のスタックか、モデルAの8位置か)、4文字コードの意味、関係論の有無、公式検査の有無が異なります。MBTI の結果をそのままソシオニクスの型に読み替えることはできません。詳しくはソシオニクスと MBTI の違い。

診断(タイピング)の注意

ソシオニクスには標準化された公式検査がなく、学派によって判定法が違います。質問紙の結果は出発点にすぎず、著者別の型記述の読み比べや、身近な人との関係が理論の記述と合うかで検証するのが原典の勧める進め方です。手順と無料診断の読み方は診断(タイピング)の方法にまとめました。

原典を読む:ソシオニクス タイプ判定の根拠にすべき要素は何か / ソシオニクス タイプの調べ方と無料診断サイトの結果の読み方

このサイトの読み方

  • 16タイプ:型ごとに、モデルA・概要・著者別の記述・関係を1ページに
  • タイプ関係:2つの型を選ぶと関係と定義が出る。256通りの組ごとのページもある
  • 著者別索引:グレンコ、ストラティエフスカヤ、フィラトワ、メゲド、ヴァイスバンド、ブカロフ、レイニンなど、誰の文章かで探す
  • 理論・総論:アウグスティナヴィチュウテの原典訳と総説
  • 用語対照表:訳語の揺れ(情報要素・機能の位置・関係名)を結ぶ
  • 記事を探す(対話):読みたいことを書くと、司書役が記事へ案内する

よくある質問

ソシオニクスは科学的に認められた理論ですか?
主流の学術心理学では実証的な裏付けが乏しいとされ、日本語版 Wikipedia は疑似科学的と記述しています。本サイトは理論の妥当性を評価する場ではなく、ロシア語圏・英語圏の文献を日本語で読むための参照サイトです。
ソシオニクスと MBTI は同じものですか?
どちらもユングの類型論を基にした16タイプの体系ですが、機能モデル・4文字コードの意味・関係論の有無が異なります。詳しくは「ソシオニクスと MBTI の違い」のページをご覧ください。
自分のタイプ(型)はどうやって調べますか?
標準化された公式検査はありません。質問紙、二分法、機能の次元、著者別の型記述の読み比べなどを組み合わせて判定します。「診断(タイピング)の方法」のページに手順と注意点をまとめています。
原典は何語で書かれていますか?
大半がロシア語で、英語の Wikisocion などを経由して日本語に訳されています。各記事の書誌欄に著者・原典・ライセンスを記しています。
記事は無料で読めますか?
すべて無料です。Wikisocion 由来の記事は GFDL、エニアグラムの一部は CC BY-NC-SA 3.0 の条件で再利用できます。